拒食症という病が存在する。
単純かつ乱暴に言ってしまえば、肥満に対する過剰な恐怖心により、
食事を摂ることを徹底的に避けたり、
何かを食べるとそれを吐き出してしまうような病気である。
一種の精神病と言えるだろう。
まともな食事をしないわけだから、どんどん体重は減少し、
30キロから20キロぐらいの、子供並みの体重しかない状態になり、
栄養失調により、いずれは死に至ってしまう。
もちろん、そうなる前に周囲の人間がどうにかしようとするのだが、
本人の意思が強いので、治療は難航する傾向にあるようだ。
多くは女性に発症するもので、美に対する強いこだわりや
自分の見た目に対するコンプレックスからくるようだが、
拒食症の彼女たちの見た目は、まさしく骨と皮だけであり、
こだわっている「美しさ」からは程遠いものである。
それでも、彼女たちからすれば、まだまだ太っている、
痩せなければいけない、となるのだ。
強迫観念というやつだろう。
また、拒食症を治したい、という気持ちになったとしても、
食事をしていない期間が長ければ長いほど、
体が食べ物を受け付けなくなってしまい、食べようとしても
反射的に嘔吐してしまうようになるようだ。
何とも恐ろしい病気なのだ。